不妊や病気などの心身の不調、夫婦関係の悩みなど、私たちが「うまくいかないな」と考える現象にも、すべて潜在意識レベルで「うまくいかせないメリット(意図)」があります。

今日は、実際にあったご相談事例を、ご本人の了承を得て紹介させていただきます。

この方は40代前半の方で、不妊治療(体外受精)を行なっており、2回の初期流産を経験されています。その心理的背景を探っていくと『母親への復讐心から不妊を続けていた』ことがわかりました。

幼少期の母との記憶が不妊を引き起こしていた

不妊という現実を創り出す時、その背景には、不妊を引き起こす原因となる「役に立たない信じこみ」があります。

そして、その「役に立たない信じこみ」はどこから生まれるか?というと、過去の体験の記憶から創られます。

今回のご相談者の方には、幼少期に、母親から「お前を産んだのは、お父さんの気をひくためだった」と言われた体験がありました。

なぜ、この体験の記憶が最終的に不妊を引き起こすことになっていたのでしょうか?

その理由は、「お前を産んだのは、お父さんの気をひくためだった」と母親から言われた体験の記憶に、「母は、私が欲しくて産んだわけではない」「私は望まれない存在、どうでもいい存在」という解釈をつけ、それが役に立たない信じこみとなっていたのです。

ここで重要なことは、「お前を産んだのは、お父さんの気をひくためだった」という母親の言葉そのものに、「あなたを欲しくて産んだわけじゃない」という意味は直接には含まれていないということです。

「母は、私が欲しくて産んだわけではない」「私は望まれない存在、どうでもいい存在」というのは単なる解釈にすぎず、”たまたま”そう信じこんでしまっただけ。

しかしこの”たまたま”持ってしまった役に立たない信じこみが、「私を望まずに産んだ母親に対して復讐したい」という想いを生み、「早く孫の顔を見せて」とうるさく催促してくる母親を喜ばせないために不妊を続けていたのです。

潜在意識にある「不妊のメリット」に気づくことが、妊娠を引き寄せる

潜在意識にある「不妊を続けるメリット」が解消されない限り、いくら不妊治療や体質改善をしたとしても妊娠には至りにくくなります。

セッションにおける心理的アプローチとしては、「母親は私をほしくて産んだわけじゃない」という信じこみを解消したり、その元となった母親との体験の記憶を調整することを行います。

この方の場合、セッション直後にお母様との関係性が変化したとのことで、「産んでくれてありがとう」という言葉を素直に言えたり、「母の子で良かったと、心から思えた」という心境の変化があったそうです。まずはこの現実的な変化を体験されたことで、「妊娠に対して前に進んでいる感覚」もグッと高まったと話されています。

※不妊をやめて妊娠に至る前兆として、この「前に進んでいる感覚」はとても重要な指標となります。

不妊という現実も、実は、母親との間の不完了な想いを解消し、親子の絆を深めていくために必要だった。そんな見方をすることもできるのかもしれません。

この方からは近いうちに、ご懐妊のご報告が聞けると思いますので、またその際はご紹介させていただきますね。