不妊の奥にある「女性は子どもを産んで一人前」と言う想い

不妊のご相談をお受けしていると、不妊のご相談者のお母様や、お祖母様世代に
「女性は子どもを産んで一人前」という前提があり、その前提を受け継いでいるがために、
「子どもを産まなければ私は一人前でない」
「不妊が続くと、親や夫に申し訳ない」
という想いに苦しんでいる人がいます。

しかし、実はその想いが、不妊を発生・継続させている原因だとしたら。。。

あなたはそれでも、「子どもを産まなければ、女性として一人前ではない」という信じ込みを持ち続けるでしょうか?

他人の価値観や常識を自分に当てはめて、不妊であることに自分を責めていませんか?

「子どもを産まなければ私は一人前でない」
「不妊が続くと、親や夫に申し訳ない」
たしかに、私たちの母や祖母が若い頃は、それが常識だったのかもしれませんし、妊娠・出産・子育てが女性の一番の役割だったのかもしれません。

しかし、時代は大きく変わり、女性の立場、常識も変わっているのに、その前提だけを持ち続けるのは、少し偏りがあるという見方もできるかもしれません。

そして、世の中の常識、昔から正しいとされていること、それらに自分自身の価値観を合わせ、そのために不妊という状態に苦しみ、自分を責めることが、自分の心と身体にどのような影響を与えているか?想像してみることもできるかもしれません。

ただひとつだけ、私がお伝えしたいことは、「一般論や親の意見はおいといて、あなたご自身はどうしたいのですか?」ということです。

あなたが純粋に、不妊をやめて、子どもを授かりたいのであれば、あなたのその純粋な想いを大切にすれば良いだけ。
自分以外の、誰かの価値観や常識を持ち出す必要はありませんし、そのまま受け入れてしまう必要もないのです。

不妊でありたくない想いが、脳の動かし方に影響している

「女性は子どもを産んで一人前」という信じ込みを持っていると、不妊の自分を責めてしまい、「不妊でありたくない」という想いを強化してしまいます。

そして、この想いこそが、不妊を継続させ、妊娠・出産に適さない脳の動かし方をしてしまう原因になります。

少し詳しく解説すると、「不妊でありたくない」「半人前だと周囲から思われたくない」などの「何かを避けたい」という問題回避的な想いがある時、脳の”苦痛系”の部位が動きます(実際にこのような部位があるわけではありませんが、このようにイメージした方がわかりやすいので、便宜的にこの表現を使っています)

そしてこの脳の”苦痛系”が動くと、コルチゾールやノルアドレナリンなど、いわゆるストレスホルモンが分泌されます。このストレスホルモンの分泌によって、卵巣や子宮が妊娠に適さない状態になってしまうのです。

「女性は子供を産んで一人前」→「半人前と思われたくない」→「不妊を避けたい」→ストレスホルモン→不妊が継続

つまり、上記のような悪循環が続いてしまいます。

この悪循環を断ち、不妊をやめるためには、その大元にある「女性は子どもを産んで一人前」という信じ込みを捨てる必要があります。

あなたは、何のために不妊をやめるのでしょう?

「あなたは、何のために不妊をやめて、妊娠・出産したいのでしょう?」

この答えを明確にしておくことが、不妊をやめるためにはとても重要です。

「半人前と想われたくない」という問題回避的な想いからではなく、そこに「妊娠・出産する大きな目的」を見出しておくことで、脳の動きが変わります。
すると分泌されるホルモンが変わり、卵巣や子宮をはじめとする身体の状態も、妊娠・出産に適した状態に整っていくのです。