妊娠したいの取っ掛かりはなんでもいい

女性が、付き合っている男性をつなぎとめるために妊娠を望んでいるケースがあります。そのような動機に対して「やましい」とか「妊娠を手段にしているのではないか」とジャッジをする方もいるでしょう。

ただ私は、それは単なる妊娠の”取っ掛かり”に過ぎず、正直どうでもいいと考えています。

例えば、女の子にモテたいという理由でバンドを始めた中学生が、やがて多くの人に感動を与え、世界的に活躍するミュージシャンになった、という話はよくある話です。もちろん、このバンド少年が音楽をやる目的が何年たっても「モテたい」と言う理由だけだとうまくいかないでしょうが、入り口の動機はなんだって良いのです。

それと同じで、最初に妊娠を望んだ理由がたとえ自分のエゴからだったとしても、問題ありません。ただ、その理由がずっと変わらずにいれば、不妊だったり、たとえ授かったとしても子どもの育てにくさだったり、様々な形で好ましくない現実として投影されていくかもしれません。

妊娠を望む理由がエゴからのものであると、不妊の状態が継続されるほどに躍起になり、生理が来る落ちこみに振り回されたり、周囲の何気ない一言に傷つきやすくなります。「妊娠したい」と言う願いが強くなればなるほど、「妊娠しないかもしれない」という恐れと表裏一体となり、妊娠しない現実を継続させてしまいます。そして、自分を責めたり、パートナーとの関係にも影響が出てくることもあるかもしれません。

そんな時、「何のために妊活をがんばっているのか・・」ふとわからなくなる時があります。その葛藤こそが、本当の幸せをつかむためのチャンスです。

その葛藤を通して「どうして妊娠・出産を望むのか?」「私の人生において、子どもを持つとはどういうことか?」「家族とは何か?」「命とは何か?」という、今まで考えたこともなかったようなことを考え始めます。それらの問いに対する答えの中に、生き方を変える気づきが隠れています。

身体の状態は見事なほど完全に、人の内面を映し出すメタファーです。

生き方を変えると、脳の動かし方が変わります。脳の動かし方が変わると、身体も変わります。内臓の状態も、血のめぐりも、すべては脳の動きが司っています。

妊娠や出産は、すべて手段でしかありません。子どもを授かったその先に何を得たいのか?そして、さらにその先に得たいものは・・・?これらの妊娠・出産の目的を明らかにし、生き方を見つめ直し、脳の動かし方を調整することで、身体も自然と妊娠しやすい方向に変化していきます。