
「メンタルブロックを外す」とか「トラウマを解消する」という心理アプローチを取るカウンセラーも増えています。
メンタルブロックやトラウマが理想の人生を手に入れる邪魔をしている。
メンタルブロックやトラウマが無くなれば全てがうまくいく。
こう言われるとイメージがしやすいのも事実です。
メンタルブロックやトラウマという有りもしないものを存在するように信じ込むこと自体そもそも好ましくありませんが、今回は便宜上、それらが存在すると仮定して話を進めます。
あなたがメンタルブロックやトラウマと呼んでいるものは、一見、邪魔な存在に見えます。しかし私は、それらを単純に邪魔者扱いして無くすことが良いこととは考えていません。
その理由は、あなたがメンタルブロックやトラウマを持ち続けていたことにも目的があり、意味があるからです。「メンタルブロックやトラウマが、あなたにどんなメッセージを伝えようとしているのか?」に気づいた上で、それらを持ち続けるか、手放すかを選び取ること。これが、自分の人生の主導権を握り、主体的に人生を創りあげていく上でとても重要なのです。
メンタルブロックやトラウマは、潜在意識があなたを守るためだったり、あなたに気づいてほしいことがあってわざわざ持ち続けていたのです。その意味に気づかず「何か困った状態を避けたい」という動機でメンタルブロックやトラウマを解消しても、潜在意識はまた別の形であなたにメッセージを伝えようとします。つまり、メンタルブロックやトラウマを引き起こす出来事にくり返し遭遇することになります。
逆に、マインドブロックやトラウマがあなたに伝えようとしたメッセージに気づくことで、それらに愛おしさすら感じることもできるでしょう。その境地に達すれば「今まで私を守ってくれてありがとう。さようなら」と言ってお別れすれば良いのです。
メンタルブロックを外す時のコツ
「メンタルブロックと呼ばれるもの」を外すときにも、コツがあります。
容器いっぱいに入っているプリンをイメージしてください。これが潜在意識だとします。プリンの一部をスプーンですくうと、隙間ができますよね。潜在意識はこの隙間が空くことを嫌います。メンタルブロックやトラウマを解消すると一時的に潜在意識に隙間ができますが、この隙間を埋めるものがないと、一度外したメンタルブロックやトラウマをまた元の場所に戻してしまいます。
ではどうすればよいかというと、外したメンタルブロックやトラウマの代わりに入れるものを、あらかじめ用意しておけばいいのです。その代わりに入れるものとは、「これから先、自分がどういう人で居続けるのか?」という、理想のセルフイメージ(自己像)です。
セルフイメージの創り方については、こちらの記事で詳しく解説していますので、こちらも読んでみてください。
→→理想の自己像を創るためニューロ・ロジカル・レベル