不妊治療で自分の外に基準を置いていませんか?

不妊治療を長く続けていると、次第に夫や親に対する罪悪感を持ってしまう人も多いと思います。

「親は孫を抱くのを楽しみにしているのに、叶えてあげられていない」とか、「夫は子どもが好きなのに、私と結婚したばかりに、もしかしたらこのまま子どもを持たない人生を歩ませてしまうのでは」と言う焦りや不安。
外に出ると、幸せそうな親子連れや、大きなお腹の妊婦さんを目にします。「当たり前に妊娠して、当たり前に家族が増えていく人もいるのに、どうして私だけ」という想いも出てきます。そうやって、ただでさえ不妊治療で心身に負担がかかっているところに、自分で自分を追い詰めてしまいがちです。

このような心理状態は不妊治療を続ける多くの人が経験しますが、心と脳・身体のメカニズムから見るとあまり好ましくない状態です。一言でいうと「自分の外に基準がある」ということ。NLP(神経言語プログラミング)では、この認知のパターンを「外的基準」と呼び、物事がうまくいかない時にコーチやカウンセラーがチェックするポイントの一つです。

「親や夫のために赤ちゃんを産みたい」
「子どもがいないと、子どもがいる人と比べて劣等感を感じてしまう」
これらは全て外的基準です。これらの想いから不妊治療を続けても、脳は目標の実現に向けてうまく動きません。

もちろん、親やパートナーを大切に想い、その人たちを喜ばせたいというのは自然な感情です。そして「大切な人を大切に思うこと」と「自分の人生を生きること」はまた別の話です。世の中には、様々な家族の形があります。子どものいる家庭も、いない家庭も、血の繋がった家族も、血の繋がっていない家族もいます。「普通はこうだから」という基準を持ち出して、その基準からはずれると劣っているように感じてしまうのは、どうしてなのでしょうか?その奥で、あなたは自分自身に対して、何を許していないのでしょうか?

人から認められたい、喜ばせたいと思うことや、子どもがいる家庭をうらやましく思うことが、良いとか悪いということではありません。認められたい人に対して、あるいは世間一般というものに対して外的基準のパターンに陥り、基準を自分の外に置いてしまうしまうことこそが、あなたを自分らしさや幸せというものから遠ざけてしまいます。

承認を他者に求めるのではなく、自分自身の内面に求めていれば、自分らしく、主体的に、自由に生きることができます。その時に脳の動きも変わり、結果的に妊娠に適した身体の状態が整っていくのです。

 

この記事を書いた人

トーラス・コミュニケーションズ 後藤あづさ
(一社)国際マタニティカウンセリング協会認定カウンセラー
トランスフォーメーショナル・コーチ

2005年よりコーチングを開始し、延1,800人以上のコーチング、カウンセリングを行う。当初は夫婦・親子関係改善を主なテーマにしていたが、自身の不妊治療の体験をきっかけに、現在では不妊や子宮筋腫、PMS、生理不順など婦人科系疾患をメインに扱っている。

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