不妊治療で自分の外に基準を置いていませんか?

人生において、欲しいと心の底から願っていることが手に入らず、苦しい思いをすることがあります。これは子宝に限らず、多くの人が経験していることだと思います。
一方で、大昔から、多くの哲学者たちが「思考は現実化する」ということを主張してきました。そして今、量子物理学など科学の領域で、私たちの意識が現実を創っていることが証明されつつあります。

では、「ほしい」と強い渇望を抱いているのにその現実が手に入らないとき、私たちの内面では何が起きているのでしょうか?

その答えは、「”欲しいという思い”の裏側に、”欲しくない理由”も同時に存在している」ということです。
これは専門用語ではダブルバインド(二重拘束)と呼ばれるもので、2つの相反する想いがあるために、脳がどちらの想いを現実化する方向に動けばいいのかわからずフリーズしている状態です。つまり同じ力で両方向に綱引きをしているようなもので、一見すると、どちらにも進まず止まっているように見えます。

例えば、小さい頃に自分自身のお母さんとの関係で解消できていない想いがあり、「私はお母さんから愛されていない」という想いを潜在意識レベルで抱えている人がいます。そしてそのような想いから、「母親に愛されなかった私が母親になれるわけがない」「私も子どもが生まれたら、自分の母親と同じことをしてしまうのではないか」というような不安や恐れが生まれ、不妊を発生・継続させる方向に脳を動かすケースは少なくありません。

この場合「私は母親から愛されていない」という信じ込みを処置することで、自分が母親になることへの不安や恐れが解消され、スムーズに妊娠を現実化させる方向に脳が動き始めます。それは綱引きの綱を片方がすっと手放した状態をイメージするとわかりやすいと思います。

母親との関係が不妊を発生・継続させる要因となっている方は多いですが、それ以外にも、経済的な事情や、ご自身のキャリアに対する考え方、夫との関係など、人によって様々な心理的要因があります。
不妊治療を長年続けてきた人には、「自分自身の中に妊娠を望まない理由がある」ということは直視しがたいかもしれません。そして、そういったものを見つけたり、直視するのを恐れる必要はありません。自分が意図せず持ってしまった役に立たない信じ込みは、見つけることができなければ持ち続けるしかありませんが、見つけたら、持ち続けるか捨てるか選ぶことができるのですから。

 

この記事を書いた人

トーラス・コミュニケーションズ 後藤あづさ
(一社)国際マタニティカウンセリング協会認定カウンセラー
トランスフォーメーショナル・コーチ

2005年よりコーチングを開始し、延1,800人以上のコーチング、カウンセリングを行う。当初は夫婦・親子関係改善を主なテーマにしていたが、自身の不妊治療の体験をきっかけに、現在では不妊や子宮筋腫、PMS、生理不順など婦人科系疾患をメインに扱っている。

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