なぜ、辛い不妊治療を続けても子宝に恵まれないの?

辛い思いをして不妊治療を続けても、妊娠に至るひと、妊娠に至らない人がいます。その両者を分けるものとは、一体何なのでしょうか?

病院での不妊治療で妊娠に至らないと、「もっと他に良い方法があるに違いない」「やるべきことがあるのでは」と、焦りから様々な健康法やスピリチュアルな方向に救いを求めてしまう人も少なくありません。もちろん、それらが良くない、ということではありません。ただ、それらの行動が何に動機づけられているか、どのような心理的背景に基づくのかが、妊娠するか、しないかに大きな影響を与えています。

もし、今のあなたが不妊治療の真っ最中であるなら、少し立ち止まって、自分自身にこう問いかけてみてください。

「赤ちゃんを授かるために、どうして、あなたはこんなふうに一生懸命に頑張ってしまうのでしょうか?」

「もし、赤ちゃんが授からなかったら、どうなると思いますか?」

この質問は酷に感じるかもしれません。そしてこの答えにこそ、自然妊娠しない(あるいは不妊を発生・継続させる)重要な鍵が隠れているのです。その鍵とは、ふだん、自分自身では自覚していない思い、あるいは、気づかぬ振りをしている想いであったりします。

先ほどの問いに対して、例えば、次のように答える人もいますよね。

  • 赤ちゃんができなかったら、女性として一人前と認められない気がする
  • 赤ちゃんができなかったら、他の家庭に比べて劣等感を感じてしまう
  • 赤ちゃんができなかったら、親を喜ばせることができない
  • 赤ちゃんができなかったら、夫に申し訳ない
  • これらの答えについても、「良い」「悪い」と言うものではありません。ただ、この答えに隠れている想いをそのままに放置しておくと、どんなに辛い不妊治療を続けても現実的に変化が得られにくいのは事実です。

    例えば、「赤ちゃんができなかったら、女性として一人前と認められない気がする」と言う答えが出てきた場合。この答えは「今の自分は一人前じゃない。一人前として認められないのは嫌。だから赤ちゃんが欲しい」と言い換えることもできます。つまり、「何かの不安や恐れから逃れるために、妊娠を望んでいる」状態です。

    不妊治療に限らず、不安や恐れから逃れることに動機付けられた行動は、うまくいきません。例えば「病気で苦しい思いをしたくないから病気を治したい」とか、「貧乏で人にバカにされたくないからお金が欲しい」というケースも同じです。
    
    何かを避けるために赤ちゃんが欲しいと思っていると、脳の苦痛系が動きます(物理的にそのような部位があるわけではありませんが、イメージ的にはこう理解していただくと良いと思います)。この脳の苦痛系が動くと、脳から全身に、妊娠に適さない信号(筋肉を硬直させたり、ホルモン分泌をうまくいかせない等)を送ってしまうのです。

    もしもあなたに「一人前の女性として認められるために赤ちゃんが欲しい」という思いがあるなら、先に「人から認められたい」と言う想いを処置して、妊娠に望ましい方向に脳の動かし方を変えていくことが必要です。

    大切なことは、その隠された「本当のあなた自身」の想いに気づき、向き合うこと。その想いの背景に、あなたが不妊の状態をやめて妊娠するために無用な信じ込みがあった場合は、それを適切な方法で処置すること。
    医療的な不妊治療や、食事や健康に気を配ることも大切なことですが、それらが子宝に恵まれる一番の近道ではありません。

     

    この記事を書いた人

    トーラス・コミュニケーションズ 後藤あづさ
    (一社)国際マタニティカウンセリング協会認定カウンセラー
    トランスフォーメーショナル・コーチ

    2005年よりコーチングを開始し、延1,800人以上のコーチング、カウンセリングを行う。当初は夫婦・親子関係改善を主なテーマにしていたが、自身の不妊治療の体験をきっかけに、現在では不妊や子宮筋腫、PMS、生理不順など婦人科系疾患をメインに扱っている。

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